平成二十八年大相撲一月場所・十一日目感想。
・大相撲!!全国的に冬将軍が本気出してきた所で、本場所も終盤戦の始まり始まり~!!全十五日制の本場所で、十一日目~十五日目の千秋楽までは正に「終盤戦」!!
・平幕で今日勝ち越しの八勝目を挙げたのは…貴ノ岩!いい加減幕内上位定着を狙いたいですね。力士の母数から言えば幕内に上がるってだけで凄い事なんですが、ソコに定着して更に上を目指すって事は並大抵の事ではないんですね…。地上波の中継では大概中入り後から見始めると思うんですけど、大相撲自体は午前中の前相撲から始まっていて。時間が経つにつれてレベルは上がり、夕方になる頃には強者がゴロゴロ登場して来るって寸法です。
・で、平幕で今日勝ち越したのは貴ノ岩…で、後は団子状態かなー。休場力士も多かった上に再出場も見られる今場所。高安と豊ノ島が共に九勝二敗で優勝争いに名を連ねる形に。高安は二敗が惜しいな~!!って思いつつも二桁勝利にリーチ。この調子なら復活の狼煙には十分ですね。豊ノ島は白鵬との優勝決定戦の経験もあるだけに「まだまだ!」って気持ちは当然あるでしょうね。優勝争いはともかく、今場所は体の調子も良く、後輩のいい「壁」になってますね。
・小結・関脇では小結勢が負け越し…っていうか左足が見るからに痛そうだし「悪化する前に」っていうかもう悪化してるだろ!!って思うので…休め!!後四日は流石に長い。栃ノ心は藻掻きながらも七敗で踏みとどまってますね。残れるもんなら、残って欲しい!!東関脇の栃煌山は五勝六敗、西関脇の嘉風は六勝五敗と、共にまだ勝ち越せてませんねー。栃煌山は「大関取りも期待された時の勢いはどうした!?」って感じだし。嘉風は勝った時の相撲はいいんですけどねー。流石に快進撃は続かない…けど、後二つ勝てば関脇は維持出来る位置だもんなー。その背中を乗り越えるべく、若手も奮起せよ!!
・その嘉風に負けたのが…大関稀勢の里。ここまで負ければもう、開き直るしかないだろうなー…って思ったら、負けた!!横綱戦控えてるのに、流石にまずいぞ稀勢の里…って言ってもこの調子なら来場所のカド番も已む無し、かもなぁ。
・横綱白鵬と大関琴奨菊の全勝レースの陰で、序盤での一つの取りこぼしを取り返すべく勝ち続けているのが、横綱日馬富士!!連覇を狙う場所で序盤からやっちゃった~‥‥けど、結果的に「追う側」として冷静に相撲取ってますね。今日の相手は大関豪栄道。豪栄道も負けが込みながらも上位戦では「意地」を見せるんですけどね。今日は地力の差が如実に現れたのかなって印象。日馬富士は大関相手に燃えない訳が無い。豪栄道も意地を見せたい…けど、過去の実績を水に流すような相撲を続けてるもんね。まさか大関の地位で「家賃が高かった」って物言いをするとは思わなかったけど。仮に来場所の御当地でいくら奮起した所で豪栄道には大関の家賃は高かったんでしょう。負けるにしても、せめて見せ場は作って欲しかった…。
・結び前の一番はすっかりトイレ休憩になっちゃいました。横綱鶴竜が魁聖の挑戦を退けてなんとか勝ち越しましたね。後は横綱の意地を見せて優勝争いを如何にかき回すかが今場所の仕事ですな。おそらく十四日目に組まれる白鵬戦に全てを賭ける事になるかな?
・結びの一番。大関琴奨菊と横綱白鵬の、全勝対決!!大方の予想を覆し……琴奨菊、完勝!!!琴奨菊の勝因は今場所得に光る「休まず前に出る相撲」。よく足がついて行ったわ!!いつもならどんなに立ち合い良くてもその後の展開で「足が出ずに」落ちる事ばっかりだったもん!!そして、立ち合いで白鵬が張り差しで墓穴掘った!!安易な張り差しは琴奨菊に左を差させ、前に出る先手を与えてそのまま猛攻にさらされ、らしくない防戦一方のまま土俵の外へ押し出されて今場所初黒星。立ち合いでの墓穴はともかく、リカバリーも反撃も出来ないまま堪えるだけ、という白鵬は大変珍しい。近年叫ばれる「力の衰え」に加え、安易な張り差しから伺える慢心。あらゆる要素が大関に味方したのかもしれない…まぁ、横綱らしくない相撲でした。
・十年ぶりの日本出身力士の幕内優勝へと大きく駒を進めた大関琴奨菊…だけど、まだ十一日目!!まだ十一勝なんです。明日の横綱日馬富士戦が今日の白鵬戦よりも大きくなってますね!!白鵬があんな形で負けるなんて思ってなかったし、寧ろ全勝の琴奨菊を「引き摺り下ろす」立場の日馬富士が優位ってのは間違いないし。ここまで好調の琴奨菊と、連覇へ逆転優勝を狙う日馬富士。明日の結び前はアツいぞ~!!個人的には明日日馬富士が勝って、日馬富士・白鵬・琴奨菊が一敗のまま千秋楽まで走って巴戦ってのが見たいかな!!
・明日も、大相撲に期待!!
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