平成二十八年大相撲一月場所・十四日目感想。

・十年ぶりの日本出身力士の優勝に向けて、話題沸騰!!…なんだけど、それより悪い意味で話題になるトピックが多過ぎるよ!!今年の初場所は!!


・今場所は審判の物言いを付ける取組と付けない取組が、不可解!!物言い付けるにしても遅かったりして。そんで、審判団の「協議の結果」がまた不可解だったりして。何の為の「物言い」なの?って事が多いんですよね~。五日目の豊ノ島-隠岐の海戦の誤審とか時に酷かったし。


・そんで、今日は今日で伊勢ヶ濱審判部長が酷くてね。安美錦-栃ノ心戦では「うっちゃり」で安美錦が勝利になって。行司は栃ノ心有利と見て軍配を栃ノ心に上げて、リプレイ見ると安美錦の踵が先に付いてるかな~…栃ノ心の左足も出てるけど、安美錦の踵が先だな…って思って協議しても軍配通り栃ノ心の勝利、もしくは同体と見て取り直し…かと思ったら、軍配差し違いで安美錦の勝利!!「伊勢ヶ濱贔屓か!!」って言われてもしょうがない感じ…。


・そんで、三番後の宝富士と豪栄道の取組では豪栄道が宝富士の攻めを凌いでその動きに付いて行けなかった宝富士が「おっとっと」って感じになってソレを豪栄道が「どん」って押して、豪栄道の押し出しだなー‥‥っていうか宝富士の「おっとっと」振りが寧ろ面白い!!って内容だったんですけど。ココでまさかの物言い。豪栄道が宝富士の攻めを凌いでる途中で「豪栄道が宝富士のまげを掴んだ」とされて、豪栄道の反則負け!!これまた伊勢ヶ濱贔屓かって言われてねー。2chの実況スレで親方猛バッシングだったですよ(苦笑)。伊勢ヶ濱部屋好きだけど、コレは叩かれて当然だわって思ったもんで、心中複雑とかじゃなくて、恥ずかしいし情けないって思いました。親方は「贔屓じゃない」って言うんだろうけど、あすこまであからさまに見えると、ファンとして申し訳が立たないって感じです。土俵上で悪足掻きはしても、協議で足掻く訳はないだろうけど…まぁ、気分は良くなかったよね!!ちゃんとしろ!!


・平幕下位では七勝七敗、多い!!休場力士が多かったり再出場力士も居たりで、星勘定が結構面倒な事になってますね!!もう今から番付編成会議が思いやられるね!!そんな中でもベテラン豪風が十勝目。ラジオの大相撲中継の解説で勝昭が「三賞あげないと!!」みたいに言ってたっけ?番付下位とはいえ、何気に二桁に乗せたもんなぁ。


・審判部の不可解な判定が目立つ今場所ですが。逸ノ城-松鳳山戦では松鳳山の掬い投げで逸ノ城が手を付いたけど、ぱっと見微妙っちゃ微妙。でも、逸ノ城が手を付くのが速かったねって内容で。ココはちゃんと協議して逸ノ城の手が付くのが速かったって事になりましたね。行司がよく見てたって事なんですけど、逸ノ城のダメさばかりが目立ちましたね。誰よりも一番は本人の問題ですが、親方の責任もあるんだよなぁ。どうなることやら。


・さてさて、優勝争いで昨日「ドラマ」を作った豊ノ島。今日も関脇嘉風を破って十二勝二敗!!只、相撲で左膝をやっちゃったみたいで。千秋楽で更なる「ドラマ」は…生まれるか!?取組後の様子を見るに厳しいとは思うけど。


・今場所まさかの「主役」となった大関琴奨菊。関脇栃煌山を相手に、昨日の敗戦の嫌なムードを払拭するかのような快勝!!ココまで来たらもう行ってしまえ!!って感じですね。


・結び前、結びと共になんとも締まらない相撲が続いてしまったのは残念でした。結び前では逆転優勝を狙う横綱日馬富士が横綱鶴竜に…苦杯!!昨日までの好調振りが嘘のような敗戦でした。結びの一番では、大関稀勢の里と横綱白鵬の取組。稀勢の里が意地を見せた相撲でしたが、「稀勢の里が勝った」というよりは「白鵬が負けた」という印象の方が強い。「力の衰え」で片付けていいのか…?って内容だっただけに、寧ろ不可解な印象すら覚えました。琴奨菊に連破された事により横綱達の歯車はココまで狂ってしまうのか?


・こうなると…っていうか既に「八百長」の声は聞こえてきます。日本出身力士の優勝の為に!八百長を仕掛けよう!!って事でしょう。結果だけ見ればそう取られても仕方無い…けど!!そんな野次飛ばすなら今場所の取組百回見直して来いって感じですね。あらゆる条件が揃って「たまたま」大関琴奨菊の快進撃に繋がったんでしょう。旭天鵬の優勝の時もありましたし、アレを考えると寧ろ「大関が優勝する」って事の方がハードルは低いでしょう。


・それと、ヤオ仕掛けて白鵬とかが負けたーとかなら、もっと上手くやるだろう!!!昨日、今日と横綱の歯車の狂いっぷりは目に余る物です。ですが…10年も幕内最高優勝を蹂躙し続ければ、逆に今場所のような「まさか」の事態が起きてもおかしくはないとも言えるでしょう。っつーか、日本出身力士の優勝の為に八百長仕掛けるならとっくの昔にやってるだろ!!疑う気持ちは分かるけど、「誰得理論」で言えば今八百長やってもしゃーないでしょ。


・そうなると来場所は三横綱は文字通り褌締め直して来るし。豪栄道は真の正念場を迎えそうですね。照ノ富士は無理せず休ませて欲しいです。大関から落ちる代わりに完調の体が戻って来るならば、これまでの経験も相俟って「綱取り」への期待値と現実味はすぐに帯びて来るでしょう。


・逆を言えば琴奨菊は今を逃すと次は無い。明日は豪栄道の苦し紛れの首投げをそのまま土俵の外へ持ってってくれ。ここまで来たなら、もうやるしか無い。「やるかやらないか」はとっくの昔に「やる」と決めているだろう。明日も、明後日もどうなるかはわからない。只、今一番やれる時は明日しかない。豊ノ島が栃煌山を破り、横綱白鵬が横綱日馬富士を下し、琴奨菊が敗れて入れば優勝決定巴戦になる。豊ノ島か白鵬が勝ち、琴奨菊が敗れれば両者による優勝決定戦になる。


・シナリオは幾つも用意されているが、琴奨菊が豪栄道との大関対決を制した時点で、大関琴奨菊の幕内最高優勝は決まる。


・異例とも言える休場力士の頻出は、行司から親方まで広まった。それでも古参の大関は白星を積み重ねた。実直の他に取り柄の無い大関の快進撃は、最強の布陣だった筈の横綱達の歯車をも狂わせた。また、勝負の世界であるまじき「誤審」は、古参大関と平幕の実力者とのライバル対決を「優勝争い」という舞台まで競り上げた。更には、その優勝争いを混沌とさせるというドラマまで生み出した。


・混沌の中、「ドラマ」の主役を実直に全うし続ける大関は、今まで背負う事の無かった十三の白星を背に、一つの黒星を胸に。千秋楽の大一番となる土俵へと上る。今まで「パフォーマンス」としか見られなかった、時間一杯の仕切りで両腕(りょうかいな)を広げ胸を天に仰ぐ所作は神事としての「相撲」への儀礼として捧げられていた事が分かるだろう。そして、吊り屋根へと高く撒かれる塩は清めの塩であり、これから負かす相手への手向けであろう。カド番が決まった大関が相手であろうと、手を抜いては失礼だ。「綱の責任」以外の全ての苦しみを身を持って知っている琴奨菊だからこそ、全力で行くだろう。



・千秋楽も、大相撲に期待!!!




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