平成二十八年大相撲一月場所・中日感想。

・初場所ももう中日ですね。全十五日の本場所で八日目が丁度真ん中なので「中日」って言うんですねー。中日と言えば…勝ちっぱなしの力士が勝ち越す日!!八勝目を挙げて勝ち越す事を「給金直し」って言ったりします。全十五日間で八勝すれば七敗しても一つの勝ち越しになりますからね。番付の上下、また給金にも影響してきますからねー。多くの力士が本場所でまず目指すのは勝ち越しになります。勝ち越したら二桁勝利、更には三賞候補って感じで。上位力士になると勝ち越しは当然として、最終的に「優勝」を視野に入れて十五日間を過ごす、と。


・今場所は平幕での勝ちっぱなしは…中日の時点で、居ない!!平幕だけで実力が拮抗してるーとも言えますが、今場所は休場力士も多く。更に誤審と言える取組も見受けられるので。その辺も加味して見た方がいいですねー。


・その「誤審」の犠牲者と言えるのが、今場所好調の隠岐の海!!大勝ちするのはいいけど、負け越しが続く印象も強いんですよねー。昨日も書いたけど「勝ち越したはいいけど、終盤負けが込んでイマイチな成績」ってケースも多いのが隠岐の海。今日は妙義龍と攻防激しい一番を制して七勝目!!今場所は豊ノ島との取組での悔しさをバネに、終盤戦まで堂々と勝ち続けられるか!?


・隠岐の海と並んで七勝目を上げたのが、復調の兆しを見せている高安。怪我に泣かされながらもしぶとく這い上がって来てるし、今場所を切欠に上位戦を主戦場に戻したい所。次の日本人大関の椅子も奪って欲しいしなー。


・今日の日本人大関。豪栄道は論ずるに値しないとして、稀勢の里と琴奨菊の大関対決!!優勝争いに残るにはもう負けられない稀勢の里。たまに見せる連勝で好調振りをアピールしている琴奨菊。ココで勝って琴奨菊をトップグループから引きずり降ろしてしまうのが稀勢の里…って印象が強いんですけどね。所謂「KY」。空気を読まない稀勢の里が勝つんじゃ…って思われたけど。琴奨菊が、勝った!!


・大関らしく中日勝ち越しを決めた琴奨菊の勢いが本物か、稀勢の里が衰えたのか…見方は分かれる所ですが。こうなれば‥‥琴奨菊に期待しちゃおうかな!!いつもの「ビターン」って負け方が無くて、前に攻めるにしてもちゃんと足も出てるし。今日の稀勢の里戦での序盤で「あ、やっちゃった?」って展開から攻め返して勝ったから、期待しよう!!やっぱ立ち合いの踏み込みだよな~って言ってると明日あっさり負けたりするんですけど(苦笑)。それでも、勝昭も言ってたけど三横綱を倒すのは並大抵の事ではないけど…やって欲しいね!!稀勢の里はすっかり優勝争いから脱落したから上位戦で猛威を振るうのに期待出来るし。


・三横綱は今日も安泰。日馬富士は立ち合い当たりながら動いてまわしを取る動きで勢を料理‥‥っていうか勢の左足は無理だろう。仕切りで四股踏んでる時点で痛みが顔に出てる時点でダメだって…。日馬富士の動きについては批判もあるけど、幕内最軽量級ならではのスピードあってこその技とも言えるんだよなぁ。贔屓力士なのであからさまな変化なら叩いていいけど、巧さが見える立ち合いについては不問に付して欲しい所。怪我に悩まされてる時からやってる立ち合いなんだから相手も頭に入れて相撲取れよって話でもあるし。「ここぞ」って時は白鵬をも凌駕出来るのは照ノ富士初優勝の時に魅せたしね。


・贔屓力士の事になると話が長くなっていかんですね(苦笑)。鶴竜は逸ノ城の圧力を喰らいながらも、その先は許さずに寄り切って六勝目。やっぱり逸ノ城は重くて圧力があるだけ、とも言えるし。やっぱり鶴竜は200㎏超の圧力喰らいながらも攻め返す巧さが強み、とも言えるんですな。「巧さ」って地味だからそのまま鶴竜の印象になっちゃってるんですよね。巻き替えの速さ・タイミングとかは横綱ならではの一級品なんだけど…白鵬がいるから薄れちゃうってのもあったりして。なんとか二敗で付いていかないとですね、鶴竜。


・白鵬と嘉風の一番。休場力士が多いのに大相撲中継が延長するという珍事に見舞われ、結びの一番だけビデオ録れてなかったよ!!まぁ~、横綱が厳しい相撲取ったみたいですね。色んな見方がありますが、賜杯奪還に向けてギアを上げてきたって感じでしょうか。ベテランながらも大関取りを公言している嘉風はギアを上げての試運転には丁度良かったのかもしれませんね。とりあえずは大関琴奨菊にこのまま行ってもらって直接対決が楽しみ。からの千秋楽に向けての横綱戦も見もの。大関照ノ富士が不在の今、多少イージーモードになった白鵬の賜杯奪還なるか!?


・明日も、大相撲に期待!!




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