平成二十六年大相撲三月場所・千秋楽感想。

・今場所は贔屓力士の多い伊勢ヶ濱部屋の力士が振るわなかったので、面白くありませんでした!!


・…で、済ませたいような、モヤモヤしたい気持ちで一杯!!


・今日は十両優勝を果たした大砂嵐が幕内で相撲を取るって事で表彰式が幕内の相撲の合間に行われたり、三段目の優勝決定戦も併せて幕内の相撲の合間に行われたりと、レアな千秋楽でした!!大砂嵐は白星で千秋楽を飾れませんでしたが、怪我の具合が完調でないにも関わらず十三勝二敗で堂々の十両優勝!!来場所はラマダン明けに開催されるようで、再び幕内で嵐を巻き起こしてくれるか!?三段目優勝の小柳は只でさえ優勝決定戦なのに、幕内の相撲の合間って事でいつもの時間帯より遅い時間帯で土俵に上る事となり。お客さんの数も段違い!!そんな中で優勝を決めたのは立派。また期待の新鋭が現れましたな。


・今場所は二桁勝利と二桁の黒星の力士が結構別れた印象。伴って十両と幕内の入れ替え、また平幕と三役の入れ替えも大きくなりそうですね。里山は中々幕内定着出来ないんだよなー。大負けって程負けてはないけど、厳しいんだよなー。


・二桁勝利と言えば、大体三賞候補っていう話題に乗るんだけど…今場所は十二勝の琴勇輝の殊勲賞のみ。確かに琴勇輝の大活躍は殊勲賞に相応しいし、敢闘賞か技能賞どちらかもあげてダブル受賞でも良かったんじゃない?って感じで。勢が「今日勝てば」の条件付きだったけど負けて三賞を逃しました。っていうかこの「今日勝てば」がモヤモヤするんだよなぁ。千秋楽の結果次第で評価したいのも分かるけどね。それなら三賞の発表は千秋楽の取組後の発表にした方が力士も「今日勝てば…!!」って思って無理して大怪我しちゃって…ってアクシデントも防げるよね。


・三賞に関してはNHKの大相撲中継との兼ね合いもあるんだろうなーって思います。取組後に三賞発表となると受賞力士のインタビューもあるし、そうなると18時までの中継を明らかに押さないといけなくなるから‥‥とか、そんな感じじゃないかな?どうせなら大相撲中継は千秋楽だけ18:15か18:30まで延ばせばいいのに!!18時のニュースの都合もあるだろうけど、NHKも角界には視聴率で世話になってるんだからさー。幕内最高優勝の表彰式も最後まで見られて面白いじゃん?受信料取ってんだからそんくらいやってくれ!!大相撲協会も三賞の発表の仕方変えてくれ!!「今日勝てば」って条件を付けたいのも分かるけど、やっぱ取組終わってから発表にして欲しい。単純に力士のモチベーションも変わるだろうし。千秋楽の昼過ぎに三賞が発表になって、気を良くする力士も居れば「俺じゃねーの!?」って複雑な気持ちで土俵に上らざるを得ないような力士だって…絶対居るよ!!なんとかして欲しいよね。


・今場所は序盤は綱取の大関琴奨菊。中盤から稀勢の里と豪栄道の両大関。終盤は横綱白鵬。「主役」が大関と横綱で入れ替わっていったという、珍しい場所でした。


・綱取があっという間に白紙に終わった琴奨菊。千秋楽まで優勝争いを盛り上げた豪栄道と稀勢の里。先場所から日本人大関の健闘は見えましたが、横綱の牙城を崩せなかったという結果は、やはり残念。稀勢の里は今場所十三勝二敗で来場所の成績次第では綱取の声もあるようですが、嘗ての「白鵬キラー」の面影も何処へやらって調子なので流石に綱取は無いでしょう。白鵬キラーの異名だけでも維持して居れば期待出来るんですけどね。照ノ富士はカド番は脱出出来たけど怪我も全く良くなってなさそうなので、思い切って来場所は全休して欲しい。「怪我さえ治れば」と信じてるんで仮に来場所全休してまたカド番になっても完調であればまたあの「次期横綱大本命」の照ノ富士が帰って来るでしょう。相撲取りながら治る怪我もあるだろうけど、照ノ富士は全休する勇気が必要でしょう。「若い照ノ富士も横綱候補だったけど怪我で終わった」って言われるのがほんっっっとに嫌なので!!無理にでも休ませて怪我治さしてやってくれ、伊勢ヶ濱審判長よ。


・鶴竜と日馬富士の両横綱の不調も目立ってしまいました。鶴竜は論外として、日馬富士は場所直前の一週前に痛めた右膝が響きましたね。今日の白鵬戦でも、完調の日馬富士であれば土俵際で持ち堪えて反撃に転じて居たんですけどねぇ…(完調の横綱が立ち会い変化食らっても「なんでソコまで崩れて落ちない!?」って驚いた記憶のある好角家の皆さんも多いでしょう)。稀勢の里戦でなんとか意地を見せたかな…って印象。来場所へ向けて怪我の具合が気になります。強い気持ちが信条で、且つ身体が誰よりも資本な横綱なので、思い切って全休も選択肢に入れて欲しい所。今日のテレビ中継で最近の白鵬と日馬富士の取組のリプレイが流れたけど、やっぱ白鵬相手にあんな相撲取れる力士は日馬富士しか居ないなって思ったし。照ノ富士の初優勝をアシストした時なんか、土俵際から懐に飛び込んでその勢いで体を入れ替えた瞬間は痺れたもんね!!白鵬だって、手負いの横綱と千秋楽の結びを締めるのは不本意だろうし。


・その、横綱白鵬。結びの一番で、まさかの立ち会いで変化して十四勝一敗で三十六度目の幕内最高優勝!!アレを変化と見るか、いなしと見るか…難しい所…なのかな?優勝インタビューやサンデースポーツで「あれで決まるとは思わなかった」と語り、優勝インタビューでは涙ながらに謝罪したりしました………まぁ、勝負に拘ったんでしょう。今場所の日馬富士の調子から言って、白鵬なら立ち会い受けて立っても勝てるっしょって思うんだけど。それでも白鵬から一番多くの白星を上げている日馬富士が相手。とにかく、今場所は勝負に拘り続けた白鵬が日馬富士への答えがあの相撲だったんでしょう。日馬富士の突き刺さる立ち合いを受けて立っても勝てる公算は大きい…だが、今までの対戦を振り返り受けるよりまず動いていなす事を選び、長所である動きの良さに欠ける今場所の日馬富士を倒す事を選んで、そしたら日馬富士が為す術も無かった…そういう事でしょう。


・「万全を期して臨んだらこうなった」。けれど、そうは問屋が卸しませんでした。優勝インタビューでのブーイングや野次が酷かったです。あんな優勝インタビュー初めて見ました(苦笑)。横綱の涙ながらの謝罪ってのも初めて見たし、非常に気持ちの整理が付かない大阪場所でした!!お客さんも力士も可哀想な感じで終わったけど、個人的には、初の優勝インタビューを務めたらこんな場所だったNHKの沢田石アナが一番可哀想だと思いました。本場所の度に「沢田石アナも上手くなったなぁ」なんて思ってますが、流石にあんな優勝インタビューは先輩アナもそうそう経験してないでしょうし。吉田アナをはじめ、先輩方は沢田石アナに沢山奢ってあげてくださいね。


・来場所も、大相撲に期待!!!




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