平成二十八年大相撲五月場所・千秋楽感想。

・大相撲。今場所も色々あって盛り上がりましたね!!十一日目を終えた時点で「あぁ…稀勢の里が優勝する時が来るのか…」って思ってたけど、終わってみればお騒がせ横綱白鵬の全勝優勝!!史上最強の呼び声高い大横綱ですが、ダメ押しとか色々ケチ付いて、それを後半戦で払拭したって感じでしょうか。実際は付いたケチが多過ぎて寧ろ「ちゃんとやれるんだから最初からやれ」って思うし、今日の優勝インタビューくらい饒舌に喋れるなら色々騒がせる度にさっさと謝ればいいだけなのになー勿体無いって思います。


・今場所良かったのは稀勢の里戦で敢えて相手得意の形で相撲取って「勝てるもんなら、勝ってみい!と思って」ってコメントしたアレですね。ネットの文字情報でしか知識を得られない頭の弱いネット依存症の皆さんは「白鵬何言ってやがる!!」って騒いだかもしれませんが、好角家なら寧ろ白鵬の強さに感服しながら「こんな芸当出来るの知ってたし、格下に猫騙しとかやってないでちゃんとやれよ!!凄いけど!!」って思ったのでは?「強い人が大関になる。横綱になるのは宿命」は白鵬じゃないと言えませんね。実力差はあるとはいえ、同じ地位へと登り詰めた日馬富士・鶴竜へのリスペクトもあったと思います。国籍云々じゃないんだよってのは大きな声で言いたいかな。


・千秋楽と言えば各段優勝もあるけど、幕内では三賞もありますね。今場所は栃ノ心が技能賞を受賞!!「十勝で受賞」ってのは良いな、と思いました。怪我を抱えながらも吊り出しの使い手として好成績を収めたのを評価されたようです。敢闘賞は「今日勝てば」の条件付きで今日勝った御嶽海が受賞!!同じく「今日勝てば」の条件付きだった遠藤は今日負けて三賞ならず…!!三賞は逃したものの、十一勝四敗で場所を終えて怪我からの復調が明らかな遠藤。来場所が楽しみです。


・正代が序の口からの連続勝ち越し記録途絶えちゃいましたね。でも初の上位で負け越したけど六勝九敗で踏ん張ったのは立派でしょう。新入幕の錦木も七勝八敗で負け越したけど幕内残留は出来そう?新鋭が現れてますなぁ。


・三賞は無かったけど松鳳山がキャリアの半分越えた現状で取り口が変わりましたね。立ち合いの当たりから突いて押してっていう切符の良い相撲から立ち合いから差して行く相撲に変えて来ましたね。平幕下位で二桁勝利は出来る力士だし、特に相撲内容に目が行く今場所でしたね。遠藤のライバルと称される大砂嵐は前半好調~中盤失速~と不安定ながらも終わってみれば九勝六敗。現状でもそこそこ強いけど、こっから「大化け」する可能性高いですよねー大砂嵐。照ノ富士が怪我治してくれれば遠藤・照ノ富士・大砂嵐という未来の三本柱が出来上がるんだけどなぁ。皆出身国が違うってのがミソね。


・今場所の横綱・大関陣では照ノ富士を除いてちゃんと番付順の成績かな。横綱の日馬富士・鶴竜は格下相手の取りこぼしが響いて物足りなさが目立つ…けど、歴代の横綱の平均成績と比べればそう酷いものではない。白鵬が凄すぎるんですね。大関陣‥もとい日本人大関の中では、実は前述の「そう酷いものではない」成績である稀勢の里。白鵬のターニングポイントで白星を挙げ、自身の優勝に関しては肝心なトコで負けるっていう、良くも悪くも印象が極端なんですね。成績は悪くない。只優勝してないだけ。先場所~今場所の流れは流石の筆者も「優勝…するのか?」って思ったんですけどね。来場所に期待しましょう!あ、稀勢の里が好成績だと綱取が話題に上りますが優勝した事ない癖に綱取なんて無理です。これだけははっきり断言しておきます。初優勝も果たしてないのに綱取なんて言語道断です。琴奨菊の時は「優勝したから」って理由があったからまだ良かったけどね。優勝するまでは綱取なんて二の次の話。流れは来てると思うけどね。


・で、照ノ富士問題。単純に伊勢ヶ濱親方しっかりせぇって感じで。伊勢ヶ濱部屋は厳しい稽古で有名。幕内最軽量の日馬富士が横綱に登り詰めたって「実績」は凄い。今場所アキレス腱の断裂で休場してしまったものの、大ベテランの安美錦が幕内上位で相撲を取れるのも稽古の賜物でしょう。


・でも…照ノ富士は、休ませろ!!!


・「立てる内はケガに入らない」という厳しさは伊勢ヶ濱親方らしいけどさ。照ノ富士の今の体たらく見れば普通「ダメだこりゃ」って思うしさ。去年の今頃初優勝してたんだよ?いよいよ白鵬に対抗出来る大本命が現れたか!!って思ったしさ。照ノ富士本人の負けん気もあるんだろうけど…っていうか本場所の土俵であんな相撲になってない相撲取らせるくらいなら休ませろよ!!大関に相応しくないとか、色々言いたいけど一番の不安は「将来の大横綱を潰しかけている」事。去年優勝した時は誰しもが「大本命が来たか…!!」と驚愕・歓喜した筈だよ。照ノ富士が「こんな相撲取るくらいなら休んでケガを治したい」って言うのがベストだけどそうもいかない。なら安美錦や日馬富士が照ノ富士や親方に言ってちゃんと怪我が治るまで休ませるべきだよ。眺めに休んで大関から陥落しても怪我さえ治って、仕切りで怖い顔で睨み付ける照ノ富士が帰って来れば…もっと大相撲が面白くなるのに!!


・伊勢ヶ濱親方の中で「多少の怪我を抱えていても幕内で相撲を取れる」って考えが安美錦と日馬富士で確立してしまったのかな…?と思います。安美錦は幕内最年長でも上位でやれてたし、日馬富士に至っては横綱にまで登り詰めたからね。でも、照ノ富士は小兵じゃないんだよ…!!安美錦も昔は小兵だった。日馬富士は横綱にも関わらず幕内最軽量。だけど…照ノ富士は軽量じゃなく、正統派なんだよ。完調であれば白鵬と真っ向勝負出来る数少ない力士なんだよ…!!


・まぁ、怪我治るまで照ノ富士を休ませろって話でした。


・それにしても、白鵬は強かった。1,000勝をモチベーションにまたシフトチェンジした感じ。「まだ…先があるのか!?」って感じで。ダメ押しと、かち上げと言う名のエルボーは無しだけどね。今日の鶴竜戦で狙ってうっちゃりカマせるならかち上げも猫騙しも要りませんよ!!


・来場所も、大相撲に期待!!!




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